Nano's blog

ドイツでデータサイエンスの修士課程を行うにあたって準備したこと、経験したことを中心に書きます

ドイツ大学院留学1学期目を終えて〜生活編とこれから〜

こんにちは。2021年10月からドイツのデータサイエンスの修士課程に在籍しています。留学を開始して半年経ったので、この2021年〜2022年の冬学期の生活面を振り返り、これからの展望について考えました。

学業に関して振り返った記事はこちらです。

white-tea.hatenablog.jp

生活

郷に入っては郷に従う

ドイツに来て大変だったことは、生活や行政・気候など、日本と異なる様々なことに慣れることです。何かしようと思ったら、全ての前提が違うと思って、0から、英語かドイツ語で調べなくてはいけません。

でも、ドイツの大学に在籍して、勉強する以上、ドイツ社会のルールに適応することが求められます。例えば、ゴミの分別の方法や、ペットボトルのリサイクルの仕組みなどの公共のルールに慣れることに私は初め苦労しました

行政の手続き系

私はドイツに入国してから、住民登録・滞在許可の申請・閉鎖口座や医療保険の有効化・学籍登録などを行いました。以下の記事が非常に参考になりました。ただ、ドイツ一般に関しては参考になるのですが、大学や地域によって細かい手続きが異なる場合があるので、個人で確認する必要があると思います。

tobitate-german.com

日本にいた時でも、市役所など行政の機関のお世話になる時は、身構えていました。ドイツとなると緊張感は二倍以上です。

ドイツの外国人局について、あまり良くない評判を見聞きしたことがあるのですが、私の住んでいる地域の外国人局は対応が素晴らしかったです。英語を話してくれますし、指示もわかりやすく、非常に親切でした。

語学

語学の勉強については、英語の勉強を時間のある時に継続的に行なっていました。また、大学や、Facebookの地域のグループなどで、タンデムパートナーを募集して、定期的に会って語学のトレーニングをしていました。

タンデムパートナーとは、2人1組でペアになり、お互いの得意な言語や母語を教え合う仕組みのことです。ドイツでは日本語母語話者は希少なので、幸いパートナーはすぐに見つかりました。

私の母語、ひいては母国の文化に興味を持ってくれている人と話すのは楽しいですし、こちらも新たな発見があります。あまり普段意識していなかった日本語の文法について考えさせられたり、日本の文化の特異な点に気づくことができたりして、とても刺激的です。

料理、自炊

ドイツに来て少しの間は、パンやパスタを主食にすることも少し考えていました。でも、数日のうちにそれは不可能だと気づいて、炊飯器を買って今では毎日お米を炊いています。

ドイツでも、案外日本の料理を作るのに必要な食材や調味料を手に入れることができます。普通のスーパーで手に入らないものは、地域のアジア系スーパーやGo Asiaというアジア系の大型スーパー、そしてアジア系のオンラインショップなどで、調達できます。

また、こちらに来て、料理のスキルが上がりました。日本には、〇〇の素(例:麻婆豆腐の素、青椒肉絲の素など)が簡単に安価に手に入ります。でも、こちらでは滅多に手に入らないか、手に入っても高価です。

そこで、日本でかつて"素"を使って作っていた料理を、手に入りやすい調味料から作るようになりました。パスタはパスタソースではなく、ソースを作るところから始めます。外食が頻繁にできないという理由もありますが、こちらに来てから自炊のスキルがアップしました。ドイツで手に入りやすい食材を使って作れる料理についてまとめた記事もあります。作ったり買ったりしている食材についての記事はこちらです!

キャリア

ドイツにいても、卒業後の就職のことも考える必要があります。日本で開催されている就活のイベントなどに参加しながら、自分のキャリアについても考えました。

方向性を考えた

ドイツにいながら、就職のことを考えて行動するのは簡単なことではなく、迷うことも多かったです。迷いながらも、自分のキャリアの目標というものも見つけることができました。それについて書いた記事はこちらです。

でも、ドイツになぜ来ようと思ったのか、なぜドイツで勉強したかったのかの初心の部分を思い出すと、自分の本来の目的に立ち帰れると思います。私の場合は、自分が大学院の出願の際に提出した志望動機書に書いていたような原点に回帰しました。

勤労学生

また、せっかくドイツにいるのだから、在学中に勤労学生としてアルバイトをしてみたいと思っています。ドイツでは、企業や大学、研究機関などで、学生向けのパートタイムのポジションを募集していることがあります。

話はそれますが、日本の就職活動には、大学を卒業してすぐのなんの経験もない学生を雇うための"新卒採用"という枠組みがあります。今は新卒といえど、一定の経験や専門性を必要とする職種別採用なども導入されていますが、一部にすぎません。

一方で、ドイツの学生は、就職活動をする際に経験をアピールできるように、大学時代に、休学をしてでも企業などでインターンシップをして経験を積むそうです。

日本で就職するのであれば、無理に企業でインターンをする必要はないのですが、勤労学生として自分の専門分野に関する経験を積むことは自分の将来にとってプラスになると思います。また、良いと評判のドイツの労働環境を垣間見たいという個人的な興味もあります。

これから

留学する前、"どこに留学するにしても、初めの1学期はとても大変だ"と聞いたことがありました。それなりに覚悟してきたつもりでしたが、予想以上に大変かつストレスフルでした。この1学期を乗り越えて、やや自信もつきました。

ドイツに来てこの半年の間に、さまざまな初めてのことを乗り越えました。初めてのことに取り組む際の精神的なハードルを乗り越えてきたので、2回目以降はもう少し余裕を持って取り組めるのかなと思います。

2学期目以降にしたいこと、大まかな方針はこんな感じです。

授業を楽しんで受ける余裕を持ちたい

まず。1学期目は、ドイツでの生活に慣れつつ、授業についていくので精一杯でした。ドイツでの生活にやや慣れてきた今、もう少し大学での勉強に対して時間や労力をさけるようになると思います。

授業について行くだけではなく、それを楽しみながら取り組めたら良いなと思います。

ドイツのことをもっと知りたい

1学期目は、初めの1週間はドイツ語の講義に出席したものの、専門分野の科目の勉強に追われて余裕がなくなり、履修を停止してしまいました。

2学期目はドイツ語に再挑戦したいです。ドイツ語を知ることは、ドイツの文化を知ることへの入り口だと思います。ドイツにいる間に、ドイツのことをもっと良く知りたいです。

終わりに

学業編と合わせて、非常に長文になってしまいましたが、ここまで読んでくださったかたはありがとうございました。また、ドイツの留学についての記事を随時更新しますので、よろしくお願いします!それでは :)

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