Nano's blog

ドイツでデータサイエンスの修士課程を行うにあたって準備したこと、経験したことを中心に書きます

イースターエッグを着色する方法が面白かった話

皆さんはイースターという休日がドイツにあることを知っていますか?イースター(復活祭)は、イエスキリストが死を乗り越えて復活したことを祝う最大の祝祭日です。

イースターエッグイースターのシンボルの一つです。卵を着色し、カラフルにしたものを家の近くのどこかに隠し、子どもに見つけさせるということが伝統行事の一つだそうです。

最近、友達の集まりで、イースターエッグを作ってみたので、その時に驚いたことを紹介したいと思います。

着色の方法

卵に着色するといっても、どうやって着色するのか、卵の殻の中身はどうするのか、と思う人も多いでしょう。

順を追って説明します。

まず、着色の方法については、私が体験したものは二通りありました。

一つ目は、インクを水に入れて色水を作り、そこに卵を漬けて着色するとう方法です。この方法では、インクが水で薄められているので、薄い色づきになります。

二つ目は、インクを筆にとって、筆で卵の表面に直接描くという方法です。こちらはかなり強めの発色になります。

そして卵自体については、茹でられた状態の卵を使用します。万が一割れても被害が少ないからでしょうか・・

着色料の中には、口にしても大丈夫なものと、そうでないものがあるので、前者を使った場合は、着色した後の卵は割って食べてしまいます。後者の場合は食べるのは控えたほうが良さそうです。

卵を着色するための、色水の入ったコップと絵の具がある。コーラが入っているコップも混じっているので紛らわしい。

着色のテクニック

卵を着色するテクニックは、ドイツ人の友達によると、各家庭によって独自のスタイルや技術があるようです。その中で、普遍的でありつつも私が驚いた着色の技術について描きます。

これは、色水を使って着色する場合のテクニックです。私は、色水に卵を漬けるだけだと、卵はその色によって全体が染まりますし、工夫したとしても作れる模様はせいぜいグラデーションだと思っていました。

でも、周りを見渡すと、色水だけで精緻な模様を作り出している人がいたのです!どうやったと思いますか???

ポイントは、「蝋」を使うことです。蝋は水を弾く性質があるので、一旦蝋を塗った場所には、卵を色水につけたとしても、それ以上の着色はありません。

その性質を使って、複雑な模様を描くことができます。その手順を画像にしてみました。

  1. まず卵を黄色の色水につけます。

  2. 卵を黄色の色水から取り出します。

  3. 取り出した卵に、蝋で花の模様を描きます(グレーの部分)

  4. 今度は、オレンジの色水に卵をつけます。

  5. 卵をオレンジの色水から取り出します。

するとなんということでしょう!卵全体はオレンジに染まりますが、蝋を塗った部分だけオレンジに染まらず、蝋を塗る前の色が残っています!

この技術のポイントは、淡い色から順に着色するということです。一度濃い色に染めてしまったら、それは二度と淡い色に戻らないからです。暖色系だったら、黄色→オレンジ→赤、寒色系だったら、黄色→緑→青などの順番が良さそうですね。

この技術をしって目から鱗だったので、私も早速試してみることにしました。

自分でもやってみた

上記の色水を重ね塗りする技術を自分でも試してみました!

どうやって塗ったかわかりますか??

  1. まず、そのままの状態の卵にいくつか蝋で水玉模様を描きます。

  2. そして、その後緑の色水で着色します。

  3. さらに、初めに塗った水玉模様よりも一回り大きい水玉を、重ねて蝋で描きます。

  4. そして、水色の色水で着色します。

  5. さらに、最後の水玉模様よりも一回り大きい水玉を、重ねて蝋で描きます。

  6. そして、紫色の色水で着色します。

  7. 残った部分を筆でグラデーションを描きます。

こんな手順です。周りの人からはムンクの"叫び"みたい!と褒めてもらえました。誉め方の感性が素敵だと思います。

終わりに

この蝋を使ったテクニック以外にも、いろんな技術があるようです。卵を塗るというだけのことにこれだけの創意工夫を発揮しているとは思ってもいなかったので、驚きの連続でした。

また、こんな風にドイツの文化を体験したいです。それでは!

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