Nano's blog

ドイツでデータサイエンスの修士課程を行うにあたって準備したこと、経験したことを中心に書きます

【ドイツ大学院出願】立志編② 交換留学に申請するも、中止になる

初めまして。ドイツのデータサイエンス系の修士課程に所属しています。出願の経緯について、どんな地点(語学力・学力)から出発して、出願に至ったのかという経緯を、いくつかに記事に渡って記事にまとめています。

前回から続く全5回の記事は、「立志編」です。私がなぜ海外大学院を目指そうと思ったのか、その心の動きの部分を中心に書きます。

前回の記事はこちらです。

white-tea.hatenablog.jp

2019年(大学3年生) 

語学留学を終えて

3週間の留学を終え、「行動と結びつけた学び」が自分に向いているとわかった私は、やや行動的になり、この1年間で様々なことに挑戦しました。

年度のはじめに国際交流系のサークルに入り、留学生と同じ家に住む共同生活を開始しました。今まで日本語を流暢に話せる人がほとんどだったので、留学生とは日本語で話していました。

それでも、海を渡って日本にわざわざ来るような留学生には優秀な人が多くて、英語も堪能な人がほとんどでした。英語の方が日本語よりも得意な留学生同士が、英語で話しているのをみて、格好良いなあと思うようになりました。

寮には、たまに日本語があまり上手ではない人が見学に来ていたので、その時は英語で対応していました。その時、私も英語があまり話せずに、恥ずかしい思いをしました。そんなこともあり、英語がもっと上手になりたいと思うようになりました。

6月に、夏インターンシップへの選考を意識して、統計検定を受験することにしました。その結果を提げてインターンシップに応募したら選考に通り、マーケティングにおける様々なデータ活用の例を学ぶ機会に恵まれました。

交換留学への挑戦

徐々に「やはり交換留学にも挑戦したい」と思うようになりました。これは、同じサークルの留学生から、 「あなたの英語は勉強している感じがするね。きっと留学したらすぐに英語は上手になるよ」と褒めて(?)もらえたのが嬉しかったこと、日本にきている留学生を関わる中で、留学が身近に感じられたことなどが原因です。

また2年生の頃に一緒に短期留学した学生がこの夏から交換留学に行ったという影響も大きかったです。

交換留学のために行った準備は以下の2つです。

英語学習

この年の夏にオンライン英会話を初めました。英語四技能の中で、リスニングとスピーキングが著しく苦手だったからです。カランメソッドという、中学レベルの文法を会話の中で使えるようにするトレーニングでした。その結果、初のIELTS(同年12月)で5.5(B2)(L5.0 R6.5 W6.0 S4.0 )を取得しました。

GPA工作

2019年後期と2020年前期の2学期間で、合計13.5単位の科目を再履修して、GPAを2.6から3.16まで上げました。(卒業時GPAは3.22) 交換留学に申請する際、大学別の申請に必要な条件としてGPA 3.0以上を求めている大学が多かったためです。

交換留学生に応募する条件を満たすことができたので、学内募集に応募しました。そして、2020年の初めごろに選考を通過し、晴れて大学から交換留学生として推薦していただけることになりました。

新型コロナウイルスの流行と、交換留学の中止

所属大学から交換留学の学内推薦をいただきほっとしていた矢先、新型コロナウイルスの流行が始まりました。この時は非常にショックで、また院進学も考えていため、留学のタイミングや、国内の大学院入試を受けるか否かなどを真剣に考える必要がありました。

国内の大学院進学以外に、海外の大学院進学を考え始めたのはこの時期でした。交換留学が中止になった上に、今後数年は交換留学に行くのが難しそうだという話を留学経験のある友人に相談したら、その時期にドイツの修士課程に在籍していた学生を紹介してもらいました。

国内・国外にかかわらず、修士課程には進学するつもりだったこと、そして、交換留学を延期して、留学したい気持ちを抱えたまま日本に留まることはできないと思ったことから、海外の大学院出願に向けて調べることにしました。

交換留学は中止になったが、その準備にかけた時間は無駄ではなかった

私はこの後新型コロナウイルスの影響で交換留学の中止を余儀なくされました。しかし、この交換留学のために行った、語学力や成績面の準備は決して無駄なかったと思います。今では、学位取得型の留学に応募する際に、役に立ったと思っています。

自己を分析するという意味でも交換留学の準備は良いきっかけになりました。交換留学に申請する際、留学の目的を明確化する必要がありました。前述の通り私は、「知らない景色を見てみたい」という純粋な欲求から留学を志望していたので、自分が専攻する分野がどのように社会に寄与するか、なぜそのために留学が必要なのか、など考えたこともありませんでした。

むしろ、自分の人生を豊かするために、自分の持つ専門性を利用して留学の夢を実現したいという独りよがりな動機だけがありました。

当然、申請書作成の際は苦労し、一度は申請のチャンスを逃しましたしかし、初めは上手く自分の留学の意義を見出せなくても、長い時間をかけて考え続ければ、何か見えてきます。私の場合は、1週間のインターンシップを通して得た学び・発見した課題と関連づけて、全くの嘘ではない動機文を完成させることができました。

終わりに

留学を志す人はまず、最低限の語学力と成績を獲得すること、そして自分の人生の糧となるような経験を手当たり次第に積んでみることをお勧めします。経験は、サークルでも、数日程度のインターンシップでも、なんらかのトークイベントでも良いです。

自分を常に新しい刺激に晒し、価値観を更新する機会を意図的に作れば、留学につながるようなストーリーを作ることができると思います。

また、留学を目指すということは、当然何かの理由で留学に行けなくなってしまうリスクもあるのですが、留学のために行う準備(成績を維持したり、語学の勉強をしたり)は、普遍的で、他の場面でも役に立つということがあると思います。

「仮に留学に行けなかったとしても、語学力だけは残る」とポジティブに考えて、思い切って挑戦してみるのが良いと思います。

以下の記事に続きます。 

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