Nano's blog

ドイツでデータサイエンスの修士課程を行うにあたって準備したこと、経験したことを中心に書きます

留学中に「英語がもっとできたら良いのに」と思う時

私はドイツの修士課程に留学しています。留学していると、英語がもっとできればなあ、と思うことが頻繁にあります。

私は、高校卒業後1年半ほど英語の勉強を独学でしていたり、オンラインでカナダの大学の提供する語学研修に参加したりしていたものの、ドイツに渡航した時の英語力はIELTSの6.5にとどまります。

これはCEFR1におけるB2レベルに当たります。EF SETのサイトでは、B2レベルは準上級者と定義されており、以下のように説明されています。

このレベルでできること:
・複雑な文章の要点を理解できる.
・テレビ放送や生中継で使用される標準的な表現を理解できる.
・幅広い様々な単語を利用した文章を理解できる.
出典: CFER と EF SET

私の体感では、ある程度まとまった量の英語を聞いて、細部まで理解できなくても要点は聞き取ることができ、表現力に乏しくとも、大抵の場面では意思疎通が可能、という感じです。

細部を聞き取る能力にかけ、表現の幅も狭いので、大抵の場面で意思疎通が可能とはいえ、「もっと英語ができればなあ」と思う場面が多々あります。この記事ではそんな場面について書きたいと思います。

英語が拙いうちから仲良くしてくれる人たち

私は非常に幸運で、倍率が高いと言われるドイツの学生寮に入ることができ、英語で会話できる友達がたくさんできました。また、学科も全て英語で修了するプログラムなので、クラスメイトとも全て英語で話します。

私は、寮の中でも、クラスの中でも、おそらく一番英語ができません。クラスメイトに関してはIELTS6.5という数字が私の所属する学科に出願する最低限の語学スコアだったので、私が最低レベルなことに不思議はありません。

でも、寮にはドイツ語で勉強するコースに所属している人もいます。というかそういう人の方が多いです。でも、みんな流暢な英語を話すのです。

そんな環境にあっても、拙い英語を話す私に、根気強く話しかけてくれる人がいます。そういう人とは、少なくともこの半年の間は良い関係を築けています。

渡航する前、Twitterかどこかで、「語学が未熟なうちから相手にしてくれる人のことは大切にしろ」というアドバイスを見かけたことがありました。そのアドバイスの大切さを今実感しています。

私がクラスの人や寮の人と英語で話す時、大抵は相手の方が英語ができるので、私の表現が拙くても、言わんとすることを察してくれます。本当にどうしようもなかったら翻訳機を使います。そうすることで、基本的には楽しく雑談をすることができます。

でも、話が複雑になったり、あまり馴染みのない話題になったりすると、コミュニケーションの難易度は一気に上がります。すると、「もっと英語ができればなあ」と感じるのです。

大好きな友人たちともっと話せるようになりたい

もしも英語が使えたら、私は周りの私によくしてくれる友人たちと、いろんな話をしたいです。日本語で話すときにように、軽口を叩きながら、どうでも良い話をたくさんしたいです。

私は受験英語やIELTSの対策を通して、英語を学んできました。そして、学部生の頃に参加したことのある語学研修も、社会問題について議論する中で英語の力を高めるという類のものでした。

ですから、形式的な文章の要旨や主張を読み取る訓練や、自分の主張を、例や根拠を挙げながら正当化する訓練はしてきました。

しかし、自分が今抱いている感情を表現したり、美しいものを見たときにそれがどう美しいのかを描写することなどは苦手です。訓練が足りないと感じています。

でも、友達と会話していると、自分の感情や感性を伝えて知ってもらいたいと思いますし、また相手のことも同じようにもっと深く知りたいと思います。

例えば、「このコースは〜についてらしい」「あのレストランが美味しかった」などの、表面的な勉強や生活の便利情報の話だけではなく、恋の話や自分が好きな洋服・ネイルポリッシュがどんなに素晴らしいかを熱弁したいのです。

友人と、漫画やアニメの感想を細部にわたって語り合いたいです。「日本にいつか行ってみたいんだ!」と言ってくる人たちに、日本の話をもっとしたいです。そのためには、もっとたくさん英語を話して、場数を踏む必要があります。

英語が下手でも、何も話さないよりはマシ

ただ、英語が下手では全く話にならないのかというと、そうではないと思います。英語が下手でも敬意を払ってくれ、こちらの話を辛抱強く聞いてくれる人はいます。英語が下手で、恥ずかしいからといって、友人らと集まったときに自分から話をしないのはもったいないと思います。

日本にいると、英語ができるというと「優秀な人」「格好良い人」という感じがしました。でも、言語はあくまでツールであり、それができる・できないからと言ってその人全体の評価が上がったり下がったりする類のものではないと思います。

私は言語はツールとしては乗り物に近いと思っています。乗り物は性能が良いほど、速く安全に低燃費で同じ距離を進むことができます。言語も、レベルが高いほど、短い時間で、確実に、負担を感じずに自分の言いたいことを伝えられるような気がします。時間がかかるからといってその道のりを進まないのはもったいないと思います。

もしも留学前に戻って英語の勉強をできるなら

もしも留学前に戻れるなら、また、集中的に英語を勉強する時間を作ると思います。私が去年の春に参加したような、海外の大学が提供している語学研修に、オンラインでも良いから参加して、話しまくると思います。

留学を開始したら自然と伸びるという考えもありますが、学位取得留学の場合は少し事情が違うと思います。

専門分野の勉強に追われて、日本にいたとき以上に語学のために勉強する時間を確保することが難しいと感じているからです。

おそらくどれほど語学力を上げても、完全に満足することはないと思うのですが、留学する前にできる限り語学力を上げていくべきだったと思います。

最後に

留学中に感じた、「英語がもっとできたら良いのに」と思う瞬間を思い出しながら書きました。

こちらの記事は「もし英語が使えたら」という特別お題の記事でした。ドイツに来てから、私が言語について向き合ってきたこととうまくお題がマッチしたので記事を書いてみました。

#もしも英語が使えたら

#もしも英語が使えたら
by クリムゾンインタラクティブ・ジャパン

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  1. 正式名称:The Common European Framework of Reference for Languages, 語学のコミュニケーションスキルを示す国際標準規格