【ドイツ大学院出願】立志編③ 学位留学について情報を集める
こんにちは。前回の【ドイツ大学院出願】立志編② 交換留学に申請するも、中止になるで書いたように、晴れて交換留学に申し込んだ私は、新型コロナウイルスの流行により交換留学の中止を余儀なくされました。
この記事では、そこからどんなプロセスを経て交換留学ではなく、海外の修士課程への学位留学へと舵を切ったのか、という部分を書きます。
前回の記事はこちらです。
2020年4月ごろ-志望校の検索
どの国に行くか考える
どれくらい現実的な選択肢があるのか知るために、初めはまずあまり厳しく条件を絞らずに進学先としてあり得る大学をひたすら調べていました。
そして、どの国に、私の専攻する分野のプログラムがどれくらいあるのか調べた上で、どの国に留学するかを決めることにしました。以下のことを、留学先国を絞る上で最低限の条件だと考えていました。
学費が年間50万以内(日本の国立大学と同じ程度)
英語で修了することができるコースがある
IELTS 6.5または7.0で出願できるコースがある
数学の学士の学位で出願可能なコースがある
出願時期が早すぎない(IELTSのスコアメイクが間に合わない)
そうすると、ドイツ・ベルギー・スイス辺りが有力そうだと思い、留学先の国はその三国に絞りました。ベルギーやスイスは出願の締切がドイツよりもやや早かったので、IELTSのスコアメイクにかかる時間を考えたら、おおよそドイツの大学院をメインに出願するだろうな、という見通したが立ちました。
GREのスコアの提出が必要なアメリカや、授業料・英語の要求スコアが共に高いイギリス・オーストラリアはこの時点で留学先の国の選択肢から外しました。
留学先の国については、先に絞りすぎるのはよくないという意見もあります。でも、私の場合のように、留学準備を始めるのが遅く、金銭面・語学面での制約が多い場合は、その制約に則って先に国を絞ってしまっても良いと思います。
進学するプログラムを探す
国を絞った後は、どんな修士課程のプログラムがあるのかをひたすら調べました。以下に志望校探しに役立ったサイトを掲載します。
INTERNATIONAL PROGRAMMES IN GERMANY 2021/2022 ドイツ国内の学位プログラムを、学位の種類(学士・修士・博士)や言語、分野の条件で検索することができます。DAAD(ドイツ学術交流会)という期間が運営しているサイトです。
Higher Education Compass ドイツ国内の学位プログラムを様々な条件で検索できます。
European Master in Official Statistics EU内の、統計学に関する学位プログラムがまとめられているページです。Collaboration in Research and Methodology for Official Statisticsという機関が公表しています。
ヨーロッパ国内の複数の大学で修士号を取得できるプログラムを検索できます。奨学金がついてくるものもあります。希望条件に合えばこのようなプログラムを利用しても良いと思います。
- 各大学のウェブサイト 「(大学名) master in English」などと検索して大学ごとにプログラムを検索します。
上のサイトなどを活用して、出願要件に合致する大学をエクセルシートなどに書き出しました。
私が出願したのがドイツの修士課程なので、このブログでは「ヨーロッパの修士」に関する情報が中心になっていますが、アメリカやイギリスなどの大学院に出願する場合でも、同じような、プログラムを条件を絞って検索できるサイトを使うと効率が良いと思います。
2020年4月以降-情報収集
また、同時期から、留学関連のイベントによく出席していました。
米大学院学生会さんの留学説明会(夏季と冬季) 出願経験談を聞いて、大まかな出願の流れを知ることができます。出身大学・渡航先ともに様々な方のお話を聞けるので、自分の求めるモデルケースが見つかるはずです。
DAAD(ドイツ学術交流会)さんのドイツ留学説明会 ドイツの大学の事情・ドイツでの生活について知ることができました。留学先の国が一つに絞られているので、質疑応答などでも自分の留学プランに応用できるものが多く、非常にためになりました。
Study in Europeさんのバーチャルフェア ヨーロッパ全域の学位プログラムについて広く情報が手に入ります。
終わりに
交換留学の中止後、それでも海外に行きたいと思い必死になって情報を集めた時期でした。実際に、学位留学がどれくらい私にとって実現が可能なのか、ということを図るには、留学に関する知識と、たくさんのモデルケースが必要でした。
プログラムの情報収集を通じて、「何とか年度末までに出願準備が間に合いそうな学位プログラムがいくつかあるぞ」とわかり、説明会での登壇者の方々のお話を伺って、「この人たちはとても優秀だけど、出願スケジュールなどを見る限り再現不可能ではないぞ」と思えました。だからこそ、学位留学を目指してみようと思いました。
以下の記事に続きます。