カナダの語学研修に日本からオンラインで参加した時の話
こんにちは!この記事では、私がカナダのブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)の大学附属の語学学習期間が提供する、オンラインの語学研修プログラムに参加したときのことを書きます。また、そこでの体験が今のドイツ留学にどう影響したかということを書きます。
参加の動機
参加の動機は、海外大学院の出願に必要な英語のスコアを取得するべく、集中して英語に取り組む環境を作るためでした。
英語を独学で勉強し始めてから1年ほど経過して、特にリスニングとスピーキングで伸び悩みを感じていました。
そして、学部生として最後の春休みであること(すなわち、語学のためにまとまった時間を確保して勉強する最後の機会であること)、所属していた大学がオンライン留学の奨学金を提供し始めたことなどが後押しして、参加に踏み切りました。
参加したプログラムについて
Global Citizenship through English (GCE) Online Programというプログラムに参加しました。
プログラムを選んだ理由
大学が斡旋しているプログラムが、私がプログラムに求めることとあまり一致していなかったので、参加するプログラムが自分で見つけました。
以下の観点で、参加するプログラムを選定しました。
- リアルタイムで、ビデオチャットなどを用いて参加できること(あらかじめ録画された動画をただ観るだけのものは除外しました。)
これは、スピード感のあるコミュニケーションの練習をしたかったからです。
時差を考慮した上で、適切な時間帯に受講できること
予算面
私が選んだプログラムであるGCEは、以上の全ての条件を満たしていました。特に、社会問題に関することを積極的に議論することを通して英語のトレーニングをするという方針が私に取って理想的でした。より実践的なコミュニケーションを取れると思ったからです。
私が海外の語学研修を調べていたときに、候補として保存していた語学研修を記事にまとめてみました。
授業の流れ
授業は、週に4回、1回2時間15分で行われました。
1週間に一つの社会問題に関するトピックを扱うので、1週間を一つの単位としてプログラムは進行されました。
大まかな流れはこんな感じです。
1日目:その週のトピックに関する導入が行われる。講師からプレゼンテーションが行われ、簡単な質問に関して考えてみる。
2〜3日目;その週のトピックの議論を深める。記事を読んだり、動画を見たりして、それについてそれぞれの意見を述べたり、議論したりする。
4日目(週の最終日):その週に議論したことを踏まえて、プレゼンテーションを行う。そのトピックに詳しい人をゲストとして招いて、インタビューをすることもあった。
4日間で一つの話題について集中的に議論するため、その分野に関する語彙が身に付きます。また、議論する際に必要な文法的な表現やも学びます。そして、発音やイントネーションに関する講義もあります。
とにかく、盛りだくさんの内容でした。
授業外での活動
ブリティッシュ・コロンビア大学附属の語学学校が提供するプログラムなので、そのプログラムのCultural Assistantとして、大学生が働いています。その大学生たちと交流する機会があります。
授業の中で接することもありますが、Buddy Programの枠組みの中で、二人一組になって週に一回ビデオチャットをすることもできました。
また、講師の方は非常に親切で、オフィスアワーの時間に質問をすると快く答えてくださりましたし、自分で描いたエッセイを見せるとアドバイスをくださりました。
プログラムに参加して良かったと思うこと
- 英語のアウトプットの機会を得ることができた
これが圧倒的に大きいです。私はこの語学研修プログラムに参加するまでは、オンライン英会話で文法の単元に基づいたトレーニングをするとくらいしか英語を話す機会がありませんでした。
でも、このプログラムに参加することで、より、文法の単元に縛られない実践的なコミュニケーションを体験することができました。
- 自分の英語の課題が明確になった
一つ目と同じことなんですが、英語のアウトプットの機会を得て、実践的なコミュニケーションをとっていると、自分の英語の苦手な部分が明確になります。
例えば、この分野の語彙が弱いとか、こういうことを伝えたいけどなんて言ったら良いかわからないとか、できない部分が浮き彫りになります。
そして、その見つけた課題に対して、個人で勉強して新しい語彙や表現を覚えるぞという気になります。そうすることで、英語の弱点を発見→克服→話す→また弱点が見つかる・・というように、自然と自分から英語を勉強する循環が出来上がります。
個人的にはこれが私の英語の勉強のモチベーションの向上につながりました。
大学院留学を開始した今になって思う反省点
反省点は、恥を捨てきれなかったことです。もう少し、積極的に授業に参加すれば良かったと思います。
今、大学院留学をしている私からすれば、GCEでの英語のコミュニケーションの環境は、非常に守られたものです。よく整備されていると思います。英語を間違っても、優しく指導してくれる一流の指導者がいました。間違った表現をしてしまっても、なんのペナルティもありませんでした。
私が今いる環境は違います。英語で間違ったことを言っても、優しく指摘してくれる英語のプロは周りにいません。
そして、英語の表現に問題があると、他のことに何かしらの影響が出ます。例えば、授業のプレゼンテーションでよくわからないことを喋っていたら、高い成績はもらえないでしょう。病院で自分の症状を適切に伝えられなければ、自分の健康に関わります。
もう一度このプログラムに参加できるなら、私は引っ込み思案にならずに、自分から喋りまくると思います。文法の誤りをプロに指摘してもらえる機会は貴重だと知ったからです。
グループで質問された時に、誰かが話し始めるのを待たずに、一番に話し始めると思います。重要なことはどれだけ賢そうなことを話すかではなく、積極的な話すこと自体だとわかっているからです。
終わりに
ここまで読んでくださりありがとうございました。コロナ禍で海外への渡航が危ぶまれる中、オンライン留学は、海外とつながるための一つの手段だと思います。この記事が、オンライン留学をもっと身近に考える一助となれば幸いです。
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