Nano's blog

ドイツでデータサイエンスの修士課程を行うにあたって準備したこと、経験したことを中心に書きます

海外大学院の出願時に提出した志望動機書(SoP)を読み返してみる

こんにちは。日本の大学の数学科を卒業して、ドイツのデータサイエンスの修士課程に在籍しています。最近、留学を開始して6ヶ月が経過しました。初心を振り返るために、現在所属しているコースに出願する際に提出した志望動機書を、読み返してみます。志望動機書は全部で1000語ほどの長さだったのですが、長すぎますし、プライベートなこともかなり含まれているので、日本語で一段落一文ずつで要約します。

エッセイの構成

第一段落で自分の将来の目標を宣言し、第二段落〜第四段落で志望する大学がいかに自分の目標を叶えるにあたって魅力的な環境であるか、と言うことを自分の過去の経験を踏まえて述べました。第五段落はまとめです。

エッセイの構成を考えるに合ったって、XPLANEさんのSoP1執筆講座で学んだ内容が非常に参考になりました。XPLANEさんのSoPに関する情報は(SoP執筆講座ほど詳しくはありませんが)こちらにまとまっています。また、SoP執筆プログラムについてはこちらです。SoP執筆についても今後記事にしたいと思っています。

段落ごとに読み返し、執筆当時のイメージと今のイメージとの差や、または想像通りだったことについて考えてみます。

第一段落の要約

私の将来の目標はデータサイエンスを用いて社会の諸問題に取り組むことです。学部時代に数学を学んだ経験から、それをもっと社会に直接活用できるような手法を学びたいと思い、この大学が一番自分に合っていると思いました。

これは今も変わっていませんね。留学開始したばかりで気が滅入っていた頃に、若干自分の将来の目標がブレたことがありましたが、今ではちゃんと軌道修正して、原点回帰しています。初心忘るべからずです。

第二段落の要約

この大学では、他の分野への応用を意識したデータサイエンスの手法を学ぶことができ、これは私の将来の目標に繋がります。

こちらに関しても、大きなギャップはありません。もともとの学部の専攻が数学・統計学だったので、その頃よりもより実践的で応用的なことを学べていると思います。例えば、数学科にいた頃は演習の時間では授業で扱った定理や系の証明をしたり、導かれる性質についての証明をしたりしていました。

しかし、今の大学では演習というともっぱらRやPythonを用いたコーディングです。私は手を動かして、変数の挙動などを見ながら理論を理解しするタイプなので、今の演習の方が合っています。学士課程から、若干専攻を変えてみてよかったと思っています。

第三段落の要約

また、この大学では、単にRやPythonなどのパッケージやライブラリを学ぶのではなく、理論と証明に基づいてデータサイエンスの理解に努めることができます。これは、私が将来自立したデータサイエンティストになることに役立ちます。

こちらについても大きなギャップはありません。一つ上の項で書いたように、コーディング演習がそれなりの量あるのですが、一方で授業の時間ではその理論的な部分を丁寧に扱います。理論と実践のバランスがちょうど良いと感じています。

第四段落の要約

また、国際性の観点から言っても、あなたの大学は魅力的です。日本にいるよりも、より多様な人と交流し、議論を深めることができます。私もまた、日本人として多様性の一部になることができます。

こちらに関しては、思っていた以上に多様でしたし、日本人は多様性の一部どころかクラスに一人だけでした。私の語学力にはまだ改善の余地があるものの、いろんな国から来ているクラスメイトと話すことは、勉強の大変な学期中の数少ない楽しみです。

終わりに

ドイツに来て修士課程を開始してからの半年間の間、日本とは全く異なる気候や、大学の制度などに慣れることに精一杯で、自分が留学をしている目的を忘れそうになりました。

大学院に出願する際に書いた志望動機を読み返すことで、当時抱いていたワクワクを思い出すことができました。やっぱり、最初の頃の純粋に専門分野を極めることを楽しみたいと思っていた気持ちを大切にしたいです。

また、改めて自分の書いた志望動機を読み返すと、思っていた以上に自分の望んでいたことを今実現できているな、と感じます。私は良い判断をしたと思いますし、選んでくれた大学側もよく読み込んでくれたのだな、と思います。ではまた!

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  1. Statement of Purposeの略。志望動機書のこと。