Nano's blog

ドイツでデータサイエンスの修士課程を行うにあたって準備したこと、経験したことを中心に書きます

留学先での学業のモチベーションが低下し、キャリアについて真剣に考えた

こんにちは。改めまして、こちらの新しいNano's blogをよろしくお願いします。

今回は、私が修士課程に入学し、就職を2〜3年後に控えた中で、キャリアについて考えたことを綴ります。

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キャリアについて考えることになった動機

私は現在ドイツのデータサイエンスの修士課程で勉強しています。データサイエンスの修士課程で勉強しているというと、将来はデータに関する仕事に就くのか、と思われそうですが、私が留学開始後の半年間で考えていたキャリアプランは、「日本の有名な大手企業の総合職として企業に入社すること」でした。

しかし、そんなキャリアプランを持って修士課程での勉強に臨んでいると、いくつかの意味で、自分の中で一貫性のないことをしていると感じるようになりました。言い換えれば、大学で学んでいることの延長線上にあるキャリア(データサイエンスに関わる仕事をする)と、私の当初のキャリアプランが一致しないということに気づきました。

なぜ有名な大手企業に行きたかったのか

ドイツに来て半年間の間、日本とは異なる点の多い公共のルールに慣れ、日本の大学とは授業や試験の方法の異なるドイツの修士課程に在籍し、日本とは異なる言語・気候・食文化などの元で生活し、心身ともに疲れていました。日本の修士課程に在籍していた時期も半年間あったので、それと比べると自分がずいぶん大変なことをしているように思えました。

ですので、留学を志したときの、「異文化のもとで生活したい」「いろんなバックグラウンドを持つ人と交流したい」という純粋な動機は半ば忘れかけ、「こんなに大変の思いをしているのだから、それなりの見返りが欲しい」と思うようになりました。それが、日本の有名な大手企業に総合職で入社したいと思った主な原因です。

私が直面したキャリアプランの不一致とは

初めの章で、「日本の有名な大手の企業に行きたい」と思うことと、「データサイエンスを学んだ上で期待されるキャリア」に若干ずれがあることに気づきました。なぜなら、日本の有名な大手の企業に入るとなると、多くの場合、配属先の制約のない総合職として入社することになるからです。

もしくは、職種別採用にしても若干名のデータサイエンティスト枠を勝ち取るのは至難の技です。データサイエンスに関連する仕事をしようと思ったら、本来ならば中小企業やベンチャー・スタートアップなど、もっと裾野を広げて考える必要があったのです。

徐々に学業に支障をきたすようになった

学業とキャリアプランの一貫性は、常に保たれなてくてはならないというものではないと思いますが、私の場合は自分の人生をよくするために今の修士課程に在籍しています。

「純粋にデータサイエンスに興味がある」という内発的な動機付けだけではなく、「将来的に手に職をつけたい」「自分の得意な分野を生かして働けるようになりたい」などの、昨今のデータサイエンスブームや自分にとっての利害など、さまざまな外的な要因を考慮した上で進学を決めました。

ですので、私にとって、今学んでいるデータサイエンスをキャリアに生かすことができるかどうかということは、データサイエンスを学ぶ上で重要な動機になっていたはずです。しかし、日本の大手企業では、総合職という区分で一括で採用して、その後配属が決まるという仕組みなので、自分が希望する職種につけるとは限りません。

そして、その希望と反するキャリアプランを描くことによって、「結局日本の大手企業の総合職として入社して、データサイエンスに関わる仕事をできるとも限らないなら、今の修士課程にいる意味があるのだろうか」と考えるようになりました。それは、私の学業のモチベーションの低下につながりました。

そもそもなぜ今の修士課程にいるのか

「今の修士課程にいる意味」とは、1「ドイツの大学院で」 2「データサイエンスを」学んでいる意味ということです。これについてそれぞれ考えてみました。

この1「ドイツの大学院で」というところについては、一言で言えば、「日本の前に在籍していた大学を卒業しても行けるような、いわゆる普通の企業に行っては、ドイツに留学した苦労が報われないのではないか」と考えていました。ドイツに留学したことで、色々な苦労をしました。中上級程度の外国語で新しいことを学ぶのは大変ですし、異なる文化の中で生活することそれ自体が大変でした。

そもそもなぜドイツに来たんだっけ?と振り返ってみると、「異文化の中で生活したい」「色々なバックグラウンドを持っている人と交流したい」という動機がありました。このドイツでの半年間を振り返って、この目標についてはある程度達成されていたと思います。それならば、「せっかくドイツに留学したのだから、〇〇のような有名な企業に行かなくては」とは思わないで済むはずです。

留学に来る前に考えていた純粋にドイツに行きたい理由が達成されているにもかかわらず、「せっかく留学までしたのだから大手企業に〜〜」と考えてしまった理由は、やはり半年間の留学生活が思っていた以上に厳しいものだったから、だと思います。日本でもといた大学の学生たちが集まって遊んだいるのをみて、羨ましく思うことがありました。

結局、私の中で、私の決断によってもたらされた労苦を、引き受ける覚悟ができていなかったことが、有名な大手企業に不健全にこだわってしまった主な理由だったと思っています。

2「データサイエンスを」ということについては、これは半分私の好きなこと、半分打算的な理由で選んだ分野だったので、データサイエンスを学べているということ自体に一定の満足はありました。でも、修士課程の2年間だけではなく、社会人として働くようになってからもデータサイエンスに関わる仕事ができれば、もっと良いなと思っていました。

問題は、勉強のモチベーションが下がってしまっていること。解決策は・・

f:id:white_tea:20220418010843p:plain 上記のことをまとめると、私は異文化交流をしたい、異なる環境に身を置きたいと思って留学を開始したが、留学先での生活・学業が予想以上に大変なものであったため、そのリターンを得ることに拘ってしまった。だから、親や友人が聞いて驚くような有名な大手企業に入りたいと思い、データサイエンスに関わる仕事がしたいという自分のもう一つの希望を無視してしまった、という感じです。

そして、これが留学先の勉強のモチベーションの低下を招きました。そこで私が考えたことは、大学で学んだことから期待されるキャリアプランと、自分がこれから目指すキャリアプランを可能な限り近づける、ということでした。つまり、企業の知名度や大小を一番目に重視するのではなく、データサイエンスに関わる仕事ができるかどうかを最重要な項目として位置づけることにしました。

海外からの就職活動になるので、これから何かと大変なこともあると思いますが、よく考えた上で自分の判断を信頼し、自分の目指すキャリアというものを掴み取りたいです。また、これにより学業のモチベーションは戻ってきたように感じています。

最後に

長い記事になってしまったのにここまで読んでくださりありがとうございました。はてなブログには色々な年代の方がいらっしゃって、その人生を垣間見ることができて非常に勉強になります。今後ともこちらのブログをよろしくお願いいたします。

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