留学を最近考え始めた人へ:情報収集の大切さ
こんにちは。今回の記事では、期間はどの程度であれ、留学をしようかと思い立った人に、情報収集を頑張ることをおすすめする記事です。
留学をするとなると、膨大な情報を自力で調べる必要が出てきます。どんなブログラムに参加するのか、そのプログラムに参加するにはどんな条件を満たす必要があるのか、現地での滞在許可は必要なのか・・・
例えば高いお金を払って日本の留学エージェントなどを通して留学すれば、これらのことは留学エージェントの方が日本語で教えてくれるかもしれません。でも、みんなが(とくに学生は)高いお金を払ってエージェントに委託できるわけではないと思います。
そうなると、それらの情報は自力で調べる必要があります。その時、どうすればより効率よく網羅性の高い情報を調べることができるのかということを考えてみました。
英語(もしくは留学先の現地語)の情報を読む
これは、初めのうちは少しハードルが高いかもしれません。
例えば、大学ごとにどんなプログラムが提供されているか調べる場合、「大学名 希望する分野 学位」などのキーワードで検索することになると思います。例:"University of Washington Data Science Master"
この時、英語で検索して、英語のサイトを読むことが重要です。
日本語で情報がまとめられているサイトなども見つかるかもしれませんが、それは一次情報ではありません。正確性に欠ける可能性があります。
初めのうちは、どこに何が書かれているのか把握するだけでも時間がかかるかもしれませんが、しばらく同じようなサイトを検索していたら、だんだんわかってくると思います。
読み方としては、精読はしなくて良いと思います。いわゆるスキャニングと言われる、どこに何が書いてあるのか斜め読みでざっくりと把握して、自分の求めている情報が見つかったら、そこをじっくり読むというやり方で良いと思います。
コミュニティに入る
また、情報収集は何も、自分一人でインターネットで検索しまくることだけではありません。情報が集まっているコミュニティに入って、そこで交流することも情報収集の一環です。
留学する上で、おすすめできるコミュニティを二つ紹介します。
XPLANEのslackコミュニティ
おそらくこちらが日本で最も大きい留学志望者のコミュニティではないでしょうか。1500人以上の、さまざまな専攻・希望留学先国・留学の種類の学生がこのコミュニティに参加しています。
頻繁にポッドキャストの更新や、コミュニティ内の交流会、留学の説明会が開かれているので、このコミュニティに参加し、イベントに出るだけで情報を広く集めることができます。
また、自分と近い分野で留学している人、バックグラウンドが近い人などを見つけて交流することもできます。
Twtter
コミュニティというよりはSNSですが、ここで留学中の人や、留学を希望している人と繋がることで、情報を集め、自分のモチベーション向上につながると思います。
また、緊急性の高いニュースなども流れてくるので、Twitterはしていて損はないと思います。
メンターになってくれる人を見つける
情報を集め、コミュニティに入って自分のロールモデルに近い人を見つけたら、積極的に連絡をとってもらって、相談に乗ってもらうのが良いと思います。
個別のケースに特化したことを話す機会につながります。また、身近にそういう人がいれば、自分にもできるかもしれないという自信に繋がると思います。
留学して必要になる力
色々上に書いてきたことは、留学を準備する段階でも、留学を開始した後も、できなければ困ることです。
実際に留学をするとなると、滞在許可の申請、航空券の手配、健康やお金・保険のことを自力で調べて対処しなくてはなりません。
医療やお金や安全など、非常に重要なトピックについても、人からの又聞きではなく、自分で調べた一次情報をもとに判断することになります。他人は、あなたの人生に致命的に関わるトピックについてのことにまで責任を持てないからです。
ですから、普段から自分で情報を集める・情報が集まっているところに飛び込むことを習慣化しましょう。
情報を発信できるようになるとなお良い
情報を集めたり、情報が集まっているところに飛び込むのは大切なことです。そしてそれがある程度自分でできるようになったら、今度はあなたが発信する側に回ると良いと思います。
自分の経験からしか知り得ないことがたくさんあるはずです。
終わりに
ここまで読んでくださりありがとうございます。海外の大学に出願するにあたって、正確で最新の情報を収集することがとても重要であると感じていたので、今回の記事にしてみました。それでは!
英語学習に役立つアプリ集【語彙・発音・単語カードなど】
前回の記事では、Web上で使える英語に関する便利なツールについて書きました。
今回は、スマートフォンなどのアプリ上で使える英語学習のアプリについての記事を書きます。
Duolingo
有名な語学学習アプリですね。英語とドイツ語で使ったことがあるのですが、単語を覚えるのに適したアプリだと思います。
文法や文章読解などは各自自分で勉強して、Duolingoはちょっとした確認のために使うことができます。
ダンジョンやクエストが設定されていて、ゲームのような感覚で語学学習を進められるのが魅力的です。
このアプリに出てくるキャラクターが絶妙に可愛いです。また、アプリを起動しなかった日は、鬱陶しくない程度に通知が送られてくるので、継続してみようという気になります。
ELSA Speak
英語の発音の正しさを測定&トレーニングできるアプリです。
測定モードでは、それぞれの子音・母音ごとに、どれくらい正しく発音できているかが数値でわかるので、自分がどの音を正しく発音できていて、どの音が苦手なのか、分析することができます。
トレーニングモードでは、特定の音の発音を集中的に練習することができます。
この、測定モードによる弱点の炙り出しとトレーニングモードの相乗効果で、英語の発音を改善することができます。
BBC learning English
BBCというイギリスの報道機関の提供するアプリです。
いろいろな種類の英語の教材が提供されています。報道機関らしく、ニュースを題材に英語を聞いたり読んだりするものもあれば、6分間の動画を通して、英語についての語彙や文法などのTipsを学ぶ機能もあります。
主なコンテンツはこんな感じです。
6 Minute English: 6分間の動画を通して、英語の語彙や文法を学ぶことができる。動画に出てきた語彙や表現に関するクイズもついているので、内容を理解し、五位を定着させることができる。
The English We Speak: 3分未満の動画を通して、英語の表現を学ぶことができる。6 Minute Englishと同様に、動画に出てきた語彙や表現に関するクイズもついている。
Basic grammar with 6 Minute Grammar: 英語初級者向けのコンテンツ。文法を6分間の動画で基礎から学ぶ。
そのコンテンツに適切な英語のレベルも表示されているので、自分のレベルにあったコンテンツで英語を学ぶことができます。
Quislet
アプリ上で、暗記カードを作成することができます。もちろん、英語以外の用途で使うこともできます。
語彙に関してはいろいろなトレーニングの方法がありますが、反復練習が古典的でありながら私には一番だと思います。
また、このアプリ上で、自分で暗記カードを作ることもできるのですが、他の人が作って公開した暗記カードを使って勉強することもできます。
例えば、自分が何かの英単語の本に沿って単語を覚えている途中だとしたら、その英単語帳の名前で検索してみると、他の人がすでにその単語帳の内容に沿った暗記カードを公開していることがあります。
その場合は、単語帳と暗記カードの両方を使って効率的に単語を覚えられるので非常に便利です。
Blinkist
このアプリは、1日に一冊だけ、英語で書かれた洋書の要約を聞くことができるアプリです。
有料版であれば、無制限に、自分の聞きたい本の要約を聞くことができます。
大抵、要約一本で15分程度なので、気軽に聞くことができます。
Luke’s English Podcast
こちらは、イギリスの方が運営しているポッドキャストです。さまざまなトピックに関する議論がポッドキャスト内で行われるので、いろんな分野の話を聞いて語彙を身につけることができます。
また、イギリス英語を聞く練習にもなります。
終わりに
私が知っている英語学習に便利なアプリをまとめて紹介してみました。
スマホで空いた時間にちょっと勉強できる、そんな気軽さが良いと思います。
新しいものを見つけたら、随時追加する予定です!それでは :)
ドイツ大学院留学1学期目を終えて〜生活編とこれから〜
こんにちは。2021年10月からドイツのデータサイエンスの修士課程に在籍しています。留学を開始して半年経ったので、この2021年〜2022年の冬学期の生活面を振り返り、これからの展望について考えました。
学業に関して振り返った記事はこちらです。
生活
郷に入っては郷に従う
ドイツに来て大変だったことは、生活や行政・気候など、日本と異なる様々なことに慣れることです。何かしようと思ったら、全ての前提が違うと思って、0から、英語かドイツ語で調べなくてはいけません。
でも、ドイツの大学に在籍して、勉強する以上、ドイツ社会のルールに適応することが求められます。例えば、ゴミの分別の方法や、ペットボトルのリサイクルの仕組みなどの公共のルールに慣れることに私は初め苦労しました。
行政の手続き系
私はドイツに入国してから、住民登録・滞在許可の申請・閉鎖口座や医療保険の有効化・学籍登録などを行いました。以下の記事が非常に参考になりました。ただ、ドイツ一般に関しては参考になるのですが、大学や地域によって細かい手続きが異なる場合があるので、個人で確認する必要があると思います。
日本にいた時でも、市役所など行政の機関のお世話になる時は、身構えていました。ドイツとなると緊張感は二倍以上です。
ドイツの外国人局について、あまり良くない評判を見聞きしたことがあるのですが、私の住んでいる地域の外国人局は対応が素晴らしかったです。英語を話してくれますし、指示もわかりやすく、非常に親切でした。
語学
語学の勉強については、英語の勉強を時間のある時に継続的に行なっていました。また、大学や、Facebookの地域のグループなどで、タンデムパートナーを募集して、定期的に会って語学のトレーニングをしていました。
タンデムパートナーとは、2人1組でペアになり、お互いの得意な言語や母語を教え合う仕組みのことです。ドイツでは日本語母語話者は希少なので、幸いパートナーはすぐに見つかりました。
私の母語、ひいては母国の文化に興味を持ってくれている人と話すのは楽しいですし、こちらも新たな発見があります。あまり普段意識していなかった日本語の文法について考えさせられたり、日本の文化の特異な点に気づくことができたりして、とても刺激的です。
料理、自炊
ドイツに来て少しの間は、パンやパスタを主食にすることも少し考えていました。でも、数日のうちにそれは不可能だと気づいて、炊飯器を買って今では毎日お米を炊いています。
ドイツでも、案外日本の料理を作るのに必要な食材や調味料を手に入れることができます。普通のスーパーで手に入らないものは、地域のアジア系スーパーやGo Asiaというアジア系の大型スーパー、そしてアジア系のオンラインショップなどで、調達できます。
また、こちらに来て、料理のスキルが上がりました。日本には、〇〇の素(例:麻婆豆腐の素、青椒肉絲の素など)が簡単に安価に手に入ります。でも、こちらでは滅多に手に入らないか、手に入っても高価です。
そこで、日本でかつて"素"を使って作っていた料理を、手に入りやすい調味料から作るようになりました。パスタはパスタソースではなく、ソースを作るところから始めます。外食が頻繁にできないという理由もありますが、こちらに来てから自炊のスキルがアップしました。ドイツで手に入りやすい食材を使って作れる料理についてまとめた記事もあります。作ったり買ったりしている食材についての記事はこちらです!
キャリア
ドイツにいても、卒業後の就職のことも考える必要があります。日本で開催されている就活のイベントなどに参加しながら、自分のキャリアについても考えました。
方向性を考えた
ドイツにいながら、就職のことを考えて行動するのは簡単なことではなく、迷うことも多かったです。迷いながらも、自分のキャリアの目標というものも見つけることができました。それについて書いた記事はこちらです。
でも、ドイツになぜ来ようと思ったのか、なぜドイツで勉強したかったのかの初心の部分を思い出すと、自分の本来の目的に立ち帰れると思います。私の場合は、自分が大学院の出願の際に提出した志望動機書に書いていたような原点に回帰しました。
勤労学生
また、せっかくドイツにいるのだから、在学中に勤労学生としてアルバイトをしてみたいと思っています。ドイツでは、企業や大学、研究機関などで、学生向けのパートタイムのポジションを募集していることがあります。
話はそれますが、日本の就職活動には、大学を卒業してすぐのなんの経験もない学生を雇うための"新卒採用"という枠組みがあります。今は新卒といえど、一定の経験や専門性を必要とする職種別採用なども導入されていますが、一部にすぎません。
一方で、ドイツの学生は、就職活動をする際に経験をアピールできるように、大学時代に、休学をしてでも企業などでインターンシップをして経験を積むそうです。
日本で就職するのであれば、無理に企業でインターンをする必要はないのですが、勤労学生として自分の専門分野に関する経験を積むことは自分の将来にとってプラスになると思います。また、良いと評判のドイツの労働環境を垣間見たいという個人的な興味もあります。
これから
留学する前、"どこに留学するにしても、初めの1学期はとても大変だ"と聞いたことがありました。それなりに覚悟してきたつもりでしたが、予想以上に大変かつストレスフルでした。この1学期を乗り越えて、やや自信もつきました。
ドイツに来てこの半年の間に、さまざまな初めてのことを乗り越えました。初めてのことに取り組む際の精神的なハードルを乗り越えてきたので、2回目以降はもう少し余裕を持って取り組めるのかなと思います。
2学期目以降にしたいこと、大まかな方針はこんな感じです。
授業を楽しんで受ける余裕を持ちたい
まず。1学期目は、ドイツでの生活に慣れつつ、授業についていくので精一杯でした。ドイツでの生活にやや慣れてきた今、もう少し大学での勉強に対して時間や労力をさけるようになると思います。
授業について行くだけではなく、それを楽しみながら取り組めたら良いなと思います。
ドイツのことをもっと知りたい
1学期目は、初めの1週間はドイツ語の講義に出席したものの、専門分野の科目の勉強に追われて余裕がなくなり、履修を停止してしまいました。
2学期目はドイツ語に再挑戦したいです。ドイツ語を知ることは、ドイツの文化を知ることへの入り口だと思います。ドイツにいる間に、ドイツのことをもっと良く知りたいです。
終わりに
学業編と合わせて、非常に長文になってしまいましたが、ここまで読んでくださったかたはありがとうございました。また、ドイツの留学についての記事を随時更新しますので、よろしくお願いします!それでは :)
ドイツ大学院留学1学期目を終えて〜学業編〜
こんにちは。2021年10月からドイツのデータサイエンスの修士課程に在籍しています。留学を開始して半年経ったので、この2021年〜2022年の冬学期の学業面について、振り返ります。
大学関連
私の留学の目的は「学位を取ること」なので、大学での勉強が非常に大切な要素です。
修士課程全体のスケジュール
私の在籍している修士課程では、1年間で120単位を取って卒業します。そのうち、30単位が修士論文で取得できます。つまり、卒業単位の4分の3を占める90単位分は講義から取得するということです。
日本の修士課程は研究がメインで、講義の単位は15単位ほど取得すれば卒業できますが、ドイツの修士課程の場合は、上述の通り取らなければいけない科目の数が多いので、自動的に講義メインとなります。
また、私のいる大学の修士課程では最低2年間(4学期)で卒業できるように設計されています。(標準修業年限)修士論文には1学期かかりますので、標準修業年限に添いたければ残りの3学期で90単位を取得しなければなりません。
私は今の修士課程に入学する前までは、なんとか2年間(4学期)で終わらせたいと思っていました。日本にいたときは、留年というと、成績不振とか、留学とか、特別な事情のある人がするイメージがあったからです。
でも、実際に勉強を開始してみると、1学期に30単位取得するのは非常に負担が大きいということに気づきました。また、周りを見渡しても、2年半〜3年(5〜6学期)かけて卒業したいという人が多かったです。日本よりも、「周りより○年遅れる」へのプレッシャーが少ない気がします。
ですので、私は2年半(5学期)かけて卒業することを目標に決めました。2年半かけることの良い点が、夏学期を2回行えて、その分余裕を持って履修する科目を選べるということです。
これで、私の修士課程の全体のスケジュールが決まりました。大体、1学期目27単位→2学期目24単位→3学期目24単位→4学期目15単位→5学期目30単位(修士論文)という計画を立てています。必修の科目を1学期で取り終えようとした結果、やや1学期目の単位数が多くなってしまいました。
色んな経歴を持ったクラスメイトたち
私の所属するプログラムは、全ての授業が英語で行われる修士プログラムなので、世界中のいろいろな国から学生が集まっています。ドイツ人は片手で数えるほどしかおらず、他はインド・中国・韓国・ニュージーランド・ロシア・日本(私)などです。
また国籍だけではなく、職歴・学歴の意味でも多様です。私のように、学士課程を卒業してから直接修士課程に進学した人もいれば、数年働いてから修士課程に進学した人、学士の学位を二つ持っている人、別の分野で修士を取っていて二つめの修士号取得を目指して入学した人・・・など様々です。
また、これまでにインターンシップや交換留学を経験したことのある人も多いです。
この国籍や教育歴の意味での多様さは、入学前からある程度予想はできていました。私が出願時に提出した志望動機書にも、そのような多様性のある環境に身を置きたいといった趣旨のことを書いていました。
私はプログラムの中で最も若い学生の一人ですし、職歴も学歴も乏しいです。経験に乏しいので、他のクラスメイトと比較して引け目を感じることもあります。でも、こんなにすごいクラスメイトや研究者に囲まれて勉強できることは幸運というほかないと思います。せっかく素晴らしい環境にいるのだから、色んな人から秀でたところを学びたいです!
期末試験
試験の仕方や授業の取り方など、日本の大学とは異なることがありはじめは混乱しましたが、今は慣れてきました。
自己管理能力
この半年間で、大切だと痛感したものの一つは、自己管理能力です。毎週課題が出る科目、4週間に1回課題が出る科目、学期中に1回のプレゼンテーションを行う科目・・複数の科目を同時に受講するので、スケジュールの管理を抜かりなく行う必要があります。(複数の課題が一つの週末に集まったら地獄を見るからです。)
私は、スケジュール管理は、Google Calendarを用いています。また自前で横軸を科目名、縦軸を1週間としたタスクシートをエクセルで作って、終わったタスクを塗りつぶすということもしていました。
また、忙しい学期中の生活の中で、モチベーションを保つことも自己管理の一環でした。モチベーションが下がってしまうと、だらだらインターネットを見ながら勉強をしてしまって、時間的に効率が悪かったです。
勉強が忙しくなると、休むこと自体に罪悪感を覚えて、その結果ダラダラと効率の悪い勉強続けてしまう、ということになりがちですが、「勉強するために休む」という発想で、定期的に休息して、または友達と話したりして、メリハリをつけた生活を送ることが重要だと思います。
メンタル
自己管理の項でメリハリをつけた生活が大事と述べましたが、そうは言ってもどうしても勉強のモチベーションが下がる時はあります。それに、学位取得のための留学をしているのだから、学位を取らなければならない、単位を取らなければいけない、というプレッシャーもあります。
私の場合は上記の通常の学位取得留学のプレッシャーに加えて、海外の大学で学ぶこと自体が初めてで、単位を取るということがどれほどのものなのか、全く想像がつかなかったという不安要素もありました。
プレッシャーと不安に押しつぶされて、クリスマス休暇の直前ごろに一度ダウンしてしまいました。一度伸び切ったゴムが伸びも縮みもしないように、一度過度のプレッシャーにされされて頑張りすぎてしまった結果、全く勉強できなくなってしまいました、単位が取れるか不安で、電話で日本の友達と話しながら泣いてばかりいました。
幸いにも、一度限界が来た時期がクリスマス休暇の直前だったので、休暇中にリフレッシュして、休暇明けから立て直すことができました。本当にどうにもならなくなった時は、思い切ってまとまった時間休んでみることも大事だと思います。
新しい環境によるストレスは、複合的で、上に述べたプレッシャーや不安以外にも、気候や食生活の変化など色々あると思います。特に、ドイツは冬の日照時間が長く、鬱傾向になりやすいです。きついのは自分が甘えているからではなく、受けているストレスが強すぎるためである、と割り切ることも大切だとおもいました。
終わりに
留学のメインを占める学業について、半年間の様子をこの記事でまとめてみました。留学をしていると、日本で受けるよりも強いストレスにされされます。そんな中でも勉強を続けることができたのは、私が今の大学で、興味のある勉強をできているからだと思います。
前にいた大学では、数学科の中で統計学を専攻していたので、統計学以外の、基礎数学などあまり興味のない単元も卒業のために勉強する必要がありました。その環境から、自分の興味のある統計学・データサイエンスの科目がほとんどを占める修士プログラムに入学できて、本当に良かったと思います。
今いる大学は私の興味や関心・将来の目標を満たすにあたって最高の大学だと思います。そして、毎週の課題や授業や演習は大変ですが、しっかりと統計・データサイエンスの理論の理解や、コーディングのスキルが高まっていると感じます。二学期以降も、ここでさらに勉強して、自分の専門性を高めたいです。
海外大学院の出願時に提出した志望動機書(SoP)を読み返してみる
こんにちは。日本の大学の数学科を卒業して、ドイツのデータサイエンスの修士課程に在籍しています。最近、留学を開始して6ヶ月が経過しました。初心を振り返るために、現在所属しているコースに出願する際に提出した志望動機書を、読み返してみます。志望動機書は全部で1000語ほどの長さだったのですが、長すぎますし、プライベートなこともかなり含まれているので、日本語で一段落一文ずつで要約します。
エッセイの構成
第一段落で自分の将来の目標を宣言し、第二段落〜第四段落で志望する大学がいかに自分の目標を叶えるにあたって魅力的な環境であるか、と言うことを自分の過去の経験を踏まえて述べました。第五段落はまとめです。
エッセイの構成を考えるに合ったって、XPLANEさんのSoP1執筆講座で学んだ内容が非常に参考になりました。XPLANEさんのSoPに関する情報は(SoP執筆講座ほど詳しくはありませんが)こちらにまとまっています。また、SoP執筆プログラムについてはこちらです。SoP執筆についても今後記事にしたいと思っています。
段落ごとに読み返し、執筆当時のイメージと今のイメージとの差や、または想像通りだったことについて考えてみます。
第一段落の要約
私の将来の目標はデータサイエンスを用いて社会の諸問題に取り組むことです。学部時代に数学を学んだ経験から、それをもっと社会に直接活用できるような手法を学びたいと思い、この大学が一番自分に合っていると思いました。
これは今も変わっていませんね。留学開始したばかりで気が滅入っていた頃に、若干自分の将来の目標がブレたことがありましたが、今ではちゃんと軌道修正して、原点回帰しています。初心忘るべからずです。
第二段落の要約
この大学では、他の分野への応用を意識したデータサイエンスの手法を学ぶことができ、これは私の将来の目標に繋がります。
こちらに関しても、大きなギャップはありません。もともとの学部の専攻が数学・統計学だったので、その頃よりもより実践的で応用的なことを学べていると思います。例えば、数学科にいた頃は演習の時間では授業で扱った定理や系の証明をしたり、導かれる性質についての証明をしたりしていました。
しかし、今の大学では演習というともっぱらRやPythonを用いたコーディングです。私は手を動かして、変数の挙動などを見ながら理論を理解しするタイプなので、今の演習の方が合っています。学士課程から、若干専攻を変えてみてよかったと思っています。
第三段落の要約
また、この大学では、単にRやPythonなどのパッケージやライブラリを学ぶのではなく、理論と証明に基づいてデータサイエンスの理解に努めることができます。これは、私が将来自立したデータサイエンティストになることに役立ちます。
こちらについても大きなギャップはありません。一つ上の項で書いたように、コーディング演習がそれなりの量あるのですが、一方で授業の時間ではその理論的な部分を丁寧に扱います。理論と実践のバランスがちょうど良いと感じています。
第四段落の要約
また、国際性の観点から言っても、あなたの大学は魅力的です。日本にいるよりも、より多様な人と交流し、議論を深めることができます。私もまた、日本人として多様性の一部になることができます。
こちらに関しては、思っていた以上に多様でしたし、日本人は多様性の一部どころかクラスに一人だけでした。私の語学力にはまだ改善の余地があるものの、いろんな国から来ているクラスメイトと話すことは、勉強の大変な学期中の数少ない楽しみです。
終わりに
ドイツに来て修士課程を開始してからの半年間の間、日本とは全く異なる気候や、大学の制度などに慣れることに精一杯で、自分が留学をしている目的を忘れそうになりました。
大学院に出願する際に書いた志望動機を読み返すことで、当時抱いていたワクワクを思い出すことができました。やっぱり、最初の頃の純粋に専門分野を極めることを楽しみたいと思っていた気持ちを大切にしたいです。
また、改めて自分の書いた志望動機を読み返すと、思っていた以上に自分の望んでいたことを今実現できているな、と感じます。私は良い判断をしたと思いますし、選んでくれた大学側もよく読み込んでくれたのだな、と思います。ではまた!
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Statement of Purposeの略。志望動機書のこと。↩
留学先でも使っている英語に関する便利ツール集【翻訳・校正・文字起こし】
この記事では、私が留学中に使っていて便利だと思った英語関連のツールについてまとめてみます。
英語の文献を大量に読まないといけない時や、英語でレポートを書くときなどに役立つツールです。
Deepl
言わずと知れた高精度翻訳ツールですね。
入力できる単語数の上限が5000語なのもありがたいです。
Shaper
Deeplを使っていて、翻訳された文章をwordなどでまとめるとき、頻繁に改行が入ってしまってみにくいと思ったことはありませんか?
このツールは、Deeplで出力した文章の改行を取ってくれるツールです。
手順としては、こんな感じです。
上の入力欄に翻訳したい文章を入力する
「Deeplで翻訳する」をクリックする
下の欄に文章が出力される。「Copy!」でコピーすることもできる。
よく大量の英語の文献を読まなければいけない時に、こちらを用いて日本語訳の文書を作っています。
そして、日本語または英語で重要そうなところを残して要約を作っています。
一行一行改行を取るという作業をしないで済むので、shaperを使えば作業の時間を短縮できます。
痒いところに手が届くツールですね。
Grammerly
こちらは、英語で書かれた文章の校正を自動で行ってくれるサイトです。
デスクトップ版をダウンロードすることで、メールやwordで執筆中の文章の校正も自動で行ってくれます。
これが、例えばチャットアプリで友人と話す時や、先生方とのメールのやりとりにも自動で作動してくれるので非常に助かっています。
自分で書いた文章をコピーしてGrammerlyに貼り付けて、校正済みの文章を改めてコピー&ペーストをするのは時間がかかりますからね。
有料版だとより細かい部分の校正も行ってくれるようですが、私はまだ課金する決心がついていません・・・
Otter
こちらは、英語音声を自動で書き起こしてくれるツールです。
英語で行われる授業を受けるときなどに役に立ちます。Otterのすごいところは、録音をしながら、自動で英語音声を文字に書き起こして、リアルタイムで表示してくれるところです。
まるで字幕のようにみることができますし、同時に録音できるので後から聞き直すこともできます。
終わりに
私が留学先で使っていて便利だなと思ったツールをまとめてみました。新しいものを見つけたら随時追加する予定です!
無料でIELTS対策を行えるサイト集【ライティング・リスニング・類語辞典など】
IELTSの対策というと、お金をはらって参考書を買って、有料の対策講座に通うというイメージが強いかもしれません。でも、私がIELTSの対策をしていたときは、学生だったのでそんなお金はありませんでした。
ここでは、無料で気軽にIELTSの対策をできるウェブサイトを紹介します。
総合対策系
IELTS Buddy
カナダの大学の語学学校に留学したときに、先生に、「IELTSの対策ができるサイトはないか」と聞いたところ一番にお勧めしていただいたのがこちらのサイトでした。
特徴としては、Writingの例題の豊富さと、そのモデルエッセイに対するコメントがついていることです。
IELTS Writing Task 1 SamplesとIELTS Sample Essays(Task 2)の典型問題とそのモデルエッセイが、問題のタイプ別にアップロードされています。
例えばIELTS Writing Task 1 Samplesの方だと、円グラフ、表、地図、工程図、棒グラフ、折線グラフ・・というように、題材となる資料の種類ごとに、例題があります。これによって、色々な形式の問題に触れることができ、網羅性の高い対策を行えます。
IELTS Sample Essays(Task 2)についても、議論の形式別に例題が別れており、幅広いタイプの問題に触れることができます。Agree / Disagree Type Questions, Discuss Two Opinions Type Questions, Cause Type Questionsなどに分かれています。
ライティングのタスクが分類されているので、自分の苦手なタイプの問題だけ集中的に勉強する、とか、初めてIELTSを受けるため、一通りの全てのタイプの問題に触れる、など様々な使い方が考えられます。
Writingの部分が非常に良いのですが、他のSpeaking, Listening, Readingに関しても勉強用の素材が充実しています。
IELTS Answers.com
こちらも総合対策系のサイトなので、四技能の対策を満遍なく行うことができます。
特筆するべき点は、Writingの添削サービスを提供している点です。(こちらは無料ではありません!)
エッセイ1本単体なら9ドル、10本まとめてなら70ドルという価格設定です。他の添削サービスよりも比較的安いと思います。添削の結果が24時間以内に返ってくるという点も魅力です。
Preparation for IELTS Exam
こちらも四技能満遍なく対策できるサイトです。
IELTS Mentor
こちらも四技能満遍なく対策できるサイトです。
リスニングテスト対策
The IELTS Listening Test
本番さながらのListeningn Testを体験できるYoutubeです!動画一本分が、IELTSのListeningの1回分になっており、自分で余白の時間を取ったり、スピーカーを操作したりすることなく、模擬試験を受けることができます。
Listen To This2
IELTSとは少し離れるのですが、リスニングの練習に非常に良いサイトです。
テストで聞くような音源は周りの雑音や環境音が全くなく、非常に明瞭に聞こえますが、実際に英語で話すときは周りの音が聞こえてきて、その中でも英語での会話に集中する必要があります。
その、雑音の中でも英語を聞き取る練習をすることができる貴重な音源です。
類語辞書
類語を調べることができます。IELTSのWritingやSpeakingでは、同じ表現を繰り返して使うのではなく、類語やフレーズの言い換えを用いながら、幅広い表現を使って書く・話すことが求められます。
そこで役立つのが、この類語辞典です。この単語を文中や会話中に繰り返し使っているな、と思ったら、この辞書で類義語を調べてみましょう。
番外編
勉強に飽きてきたけど、ダラダラとドラマを見るのは罪悪感がある!という方は、ドラマを見る時間をも英語学習の一部にしてしまいましょう。このChrome拡張機能を使えば、英語と日本語の字幕を同時に表示することができます。
また、それ以外にも、字幕から再生位置を指定したり、字幕から簡単に辞書を引く機能も備わっています。英語学習者に打って付けの拡張機能だと思います。
終わりに
IELTSの過去問は一冊4000円くらいして、学生には負担の大きい金額です。でも、IELTSで良い点を撮ろうと思ったら、膨大な演習量が必要なのも事実です。オンラインの学習用のリソースをうまく活用して、英語のスキルアップを目指しましょう!それでは :)